内容:知見と事例

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    2020.12
    メンバーインタビュー【中岡慎治 Vol.2】

前回に引き続き、わたくし上野が、弊社データサイエンティストの中岡慎治におこなったインタビューの続きをご覧頂きます。中岡さんからみて、メンバーはどんな風にみえるのか?HYAKUNEN、HOIKOROメンバーの普段の姿が見えるかも!?

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上野:中岡さん、今日はメンバーのことを聞いてみたいと思います。
「変な会社を目指そう」と前山はいつも言っていますが、中岡さんからみて、それぞれのメンバーはどんな風に映っていますか?

中岡:少し変わった人だと家庭内外でいわれることが多い自分にとって、「変な会社を目指そう」という言葉、自分の居場所を感じます(笑)。HYAKUNEN、HOIKORO のメンバーって、とにかく自然体ですよね。みんな自分の仕事をそれぞれ抱えていて、忙しそうですが、同じ目的でプロダクトを作るとき、自然と集まって真剣に議論し、自分の専門性を生かして尽力しようとする人たちの集団というイメージです。自律分散協調系、もしくは、粘菌(単細胞、多細胞両方の様式を取る)のような形態を取って、活動しているという表現もできますね。

上野:メンバーについてはどんな印象をもっていますか?この際だから聞かせてください!

中岡:きょうやん(前山の呼称)は、親友として長い付き合いです。当時から、哲学、科学、日々の出来事、色々話してきました。ただし、仕事をしているきょうやんと話したのは、HYAKUNEN、HOIKOROに参画しはじめてからですね。HYAKUNEN、HOIKORO では、とにかくメンバーは自分の好きなことを言います。正直、まとまるとは思えない発散の仕方、ある専門性に深く入り込んだがゆえに、理解できない状況など、議論の現場は、混沌とすることもありますね。そんな中、きょうやんは、発散した議論を聞き入り、自分の中で咀嚼し、新しい視点に共感しつつも、自分の直感とのズレを確認しながら、みんなが納得する一つの方向性を定め、ステージを1段階進めます。これは、付き合いが長い私の中の、新しい発見でした。だから私は反省せず、いつも好きなことを言いまくれます(笑)。

宍戸さんとは、HYAKUNEN 、HOIKOROを通じてはじめて知り合い、話すようになりました。ともに普段は大学の教員ですが、経営学科と生物学科の教員って、そう会わないんですよね。私は経営学に関して素人なので、HYAKUNEN での共同作業で宍戸さんが専門家の立場からコメントする際、アプローチや発想の原点を垣間見れるのが、いつも楽しみです。議論をしているとき、考えが固まっていない、もしくは手探りの状態で議論が進むことがあります。私はそういう場合、自分でも何を言っているのかわからない状態で、言葉を発してしまう傾向にあります。当然、みんなにはすぐに伝わらないのですが、宍戸さんは、いつも言語化して、例も添えてわかりやすく翻訳してくれます(笑)。すごく頭のキレる人だなと、思うわけです。

HYAKUNEN、HOIKORO ではデータ分析をどのように進めるか、議論する場面があります。特に試行錯誤しながら議論を深く行っている際、本来の目的から乖離しても、なかなか気づきにくくなることがありますね。こんなとき、上野さんの一言で、目的を再認識できたというシーンが何度かありましたね。上野さんは、お客さんの気持ちを大切にできる人であり、普段、お客さんと向き合うことで生まれる共感が根底にあるのでは、と、勝手に想像しています。データ分析を行う側も、自分の専門・得意とする方法があります。自分の得意分野に持ち込むのは、専門性を最大限に活かす上で、止む終えない部分も多いのですが、ともすれば、本来の目的を曲げてしまうことがあります。こんなとき、上野さんの視点はとても重要だな、といつも振り返って学ばせていただいています。

上野:中岡さんにそう言っていただけると嬉しいです。私も中岡さんや皆さんの専門家としての意見を聞くときには、自分の認識の枠組みで聞いて、判断しようとしていないか気を付けています。その中で、お客さまの視点を想像したうえでの意見を述べることが多いかもしれませんね。

上野:中岡さんが、今後、HYAKUNEN、HOIKOROで担っていこうと思っていること、あるいは、今の事業内容と関係がないことでも結構なので、HYAKUNEN、HOIKOROで挑戦してみたいことってありますか?

中岡:自分の研究の目標と重なる部分もありますが、基礎・実践含めて、「介入の科学」に関する研究を推進していくことです。私は普段、「数学で知る腸内環境」という標語を掲げて、データサイエンスの立場から、食と健康に関する研究を進めています。健康を維持するためには、一体どうすればよいかを探る試みです。HYAKUNEN、HOIKORO で行っているコンサルティングも、企業が抱える様々な問題に対して、介入を行って問題解決の手助けをしますよね。毎回、問題解決に向けて試行錯誤し、答えをひねり出していることと思います。どうすればよいのか、知りたいですよね。より一般には、身体・企業の健全性の維持にとって適切な「介入」について科学的に考え、介入の効果を評価できる仕組みづくりに興味があります。

上野:中岡さんが参画して、「データを活用してコンサルティングを次のステージに引き上げる」というHYAKUNEN、HOIKOROの掲げている挑戦がどんどん進んでいます。HOIKOROでのプロジェクト・企画についても早く皆さんに共有したいですね。

中岡:そうですね。良い情報を提供できるよう、頑張りたいですね。年明けから春には明るい情報が発信出来るよう、皆で頑張りましょう。

上野:本当ですね。頑張りましょう。中岡さん、ありがとうございました!

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