内容:知見と事例

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    2020.10
    研修で本当に人は変わるのか【コンドーテック株式会社】~成果を生み出し続ける経営者に聞く~ 第2部

Client:コンドーテック株式会社 取締役副社長 安藤朋也様
Interviewer:上野佐保

上野:安藤副社長が、教育・トレーニングを実施するにあたり大切にしていること、期待されていることはどのようなことでしょうか。

安藤副社長:前山氏も言っていたように「研修をしても、よく出来る人材と出来ない人材は変わらなくて、中間の人材が少し成長するだけ」という感はあります。基本的に研修で人が変わるわけがないと思っています。教育すれば、ある程度までは成長するかもしれないけれど、多分限界があると思う。なので、研修というものをあまり信用していない。その中で前山氏の研修は、わずか2日間で期待を大きく上回り、変わった社員がいたことに驚きました。

上野:階層別研修のご依頼を頂いたのは昨年度のマネジメント研修からですが、決め手はどのようなことだったのでしょうか。

安藤副社長:決め手は最高顧問の青木さんと話をしたときに、「思い込みや勘違い、自己流のマネジメントをしている人がいる」という話になりました。「それって直りますか?」と聞いたんです。そうしたら「2日あれば直ります」と言われました。「ならばお願いします」と言いました。

上野:それはでも…。

安藤副社長:そうそう、信用していなかった(笑)。あとは、以前から前山氏の話は聞いていて、なかなか面白い人だなと思っていました。

上野:半信半疑だったけれど、お願いしてみようとなったのですね。それでは、マネジメント研修や中堅社員研修など、いくつかの研修を終えて、我々の研修への評価や感想、他社との違いはどのように見て頂いているのでしょうか。

安藤副社長:実際の研修は一部しか見学していませんが、受講生からは、全般的にとても良い研修だったという声を聞いています。普段あまり研修が終わった後のことに興味がないのですが、HYAKUNENの研修は興味があったので研修直後に社員に聞いてみました。そうしたら、とても良かったという声を複数聞くことができた。

上野:初めてマネジメント研修をさせて頂いたとき、研修の2日後に安藤副社長から「次は中堅社員の研修をお願いしたい」とのお電話を頂きました。経営者の方から直々に、しかも研修直後に次の研修依頼のお電話を頂くことは滅多にありませんので、非常に嬉しく思いました。受講生の変化と言う面ではいかがでしょうか。

安藤副社長:昨年度マネジメント研修を受けた10人のうち、4人くらいのマネジャーは明らかに成績が良くなりました。30~40位にいつもいるような支店・営業所が、1桁台とか10番台になったりしています。2期連続ですから、たまたまではなく変わったんじゃないかな。部下から見たら変わっていないと言うかもしれないけれど、結果は変わっています。

上野:研修では、決して即効性のある営業ノウハウをレクチャーしたわけではありません。受講生の方々が、マネジャーとしてご自身のマネジメントや成果を上げるためのプロセスを内省し、新たなアプローチやメンバーとの関わり方を獲得して頂いたのであれば、それはとても嬉しいお話です。
実際に研修の終盤では、「置かれた環境の中で、敢えて行ってきたマネジメントが上手く伝わっていなかった。これからは互いに尊重し合い、ともに考える組織を作り結果を出したい」と涙を流される方、「弱さを隠すために強がるような自分を見透かされていた。答えが見えなくても、信念をもち、全力で取り組む必要があるのだと今回の研修で気づいた」と力強く語ってくれる方がおられました。

安藤副社長:是非彼らには、自分のマネジメントに自信を持ってほしいと思います。

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【HYAKUNEN TIPS】
一般的に研修の効果は、下図イメージのように、ハイパフォーマーとローパフォーマーには効きにくく、中間の人材のレベルを引き上げる点にみられます(緑の線は両端の位置は黒線と変わらないが、頂点は右にシフトする)。

研修で中間層に変化を生み出すのはもちろん、ローパフォーマーに変化を生むことを目的とする際は、研修・トレーニングの実施前に特に細かな設計や準備が必要になります。
今回のコンドーテック(株)は、業績がやや低迷していた人達を対象に実施したものであり、事前の準備や当日の流れにあわせて学ぶ内容を変化させるなど、臨機な対応を行うことで、研修・トレーニングの効果が出たケースと考えています。
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上野:最後に少し大きな質問をさせてください。安藤副社長が社員の方々に、所謂DNAとして残されたいものはありますか。

安藤副社長:変えていく力がある人をつくりたいと思うけれど、なかなか出てこないね。

上野:組織を変化させたり、自らを変えていく力のある人材ですね。変わることの大事さに気付く人、気付かない人、気付いても行動に移せない人がいます。

安藤副社長:行動に移せないのは、気付いていないということだと思っています。行動に移せないと意味がない。

上野:我々としては、本当に変えていく力のある人材をつくることを期待されていると思っています。個人が知識を実践に移すうえで鍵となるものが、自分が如何に変わるか、人・周囲を如何に変えるかに関わる知見です。HYAKUNENの研修の特徴は、このような「変化の原理」に関する知見を教育の中に効果的に組み込んでいるところにあります。

安藤副社長:私は人に「あなたには組織を変える力がある」と言われたこともありますが、自分ではなぜそれができるのか、なかなか分からない…。それをHYAKUNENの研修で教育してもらえるのであれば有難い。

上野:コンドーテックに着任されて10年以上が経過されていますが、会社が変わってきたという感覚はありますか。

安藤副社長:私には分からないけれど、昔からいた社員には「変わった」と言われます。「会社って1人の人間でこんなに変わるんだ」と言われたこともあります。だから変わっているんだと思います。

上野:安藤副社長を起点に、確実に会社が変わっているのだと思います。そうでなければ、冒頭で伺ったように、上場企業で10期連続増益は成しえないことだと思います。

安藤副社長:昔とは色々な意味で、カルチャーや風土が変わったのかもしれませんね。

上野: 次回は若手社員の研修を実施させて頂く予定です。こちらも前回の研修が終了した2日後に、直接お電話でご依頼を頂きました。

安藤副社長:前山氏が若手研修をするとどうなるのか。覚醒しすぎて当社を辞めることがない程度に(笑)。冗談はさておき、若い社員が本物の企業人として、自立していくきっかけを与えてくれることを期待しています。

上野:はい。次回もHYAKUNENならではの若手研修を実施させて頂きたいと思います。本日は有意義なお話をお聞かせ頂き、ありがとうございました。

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【HYAKUNEN TIPS】
いかに変化を生み出すのか?どうすれば人・組織は変わるのか?を追及するファームとして
HYAKUNENでは、学ぶべき内容を以下のような体系として整理しています。
惰性で知識やスキルを詰め込むのではなく、「変化の原理」という人と組織を変化させていくために必要な学びをこれからも提供していきたいと考えています。

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編集後記

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

「成果を出すのは簡単」
「研修には期待していない」

この言葉だけを聞くと、読んで頂いた方はドライなお人柄を想像されるかもしれません。
しかし、研修の場でマネジャーの皆さんの、それぞれの「戦場」からの偽りのない言葉を聞いた私には、この言葉はずっと違ったものとして感じられています。

「1日、2日の研修で変わるほど、うちの会社のマネジャーの背負っているものは小さくはない」

安藤副社長は、そのように仰っているように聞こえるのです。

そこには、現場への理解や深い愛情が流れているのではないでしょうか。
「研修は信じていない」と正直に述べられながらも、初めて実施させて頂いた研修の冒頭の挨拶で、「今回の研修には期待している」という言葉を発する安藤副社長。
自ら成果を出し続け、今はトップマネジメントとして、社員の未来を静かに熱く期待しておられる安藤副社長と出会えたことは、私にとって大きな学びとなっています。
安藤副社長とこれまで研修に参加頂いた皆さんに出会えたことに改めて感謝致します。
これからのコンドーテック株式会社の未来が、楽しみでなりません。

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