内容:知見と事例

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    2020.10
    研修で本当に人は変わるのか【コンドーテック株式会社】~成果を生み出し続ける経営者に聞く~ 第1部

Client:コンドーテック株式会社 取締役副社長 安藤朋也様
Interviewer:上野佐保

皆さん、こんにちは。HYAKUNENの上野です。
「知見と事例」の新たなカテゴリーとして、クライアント企業の方々に、HYAKUNENが実施したプロジェクトやトレーニングの感想、今後の期待などをお伺いする「Client PJ Interview」をスタートします。
第1回目となる今回は、コンドーテック株式会社(一部上場企業。建設資材、環境関連資材専門商社)の安藤副社長にお話を伺いました。私が特に尊敬する経営者のうちのお一人です。安藤副社長との出会いは10年以上前になりますが、改めて副社長ご自身のお話、そして組織・人材や教育に対するお考えなどをお伺いし、新たな発見と充実した時間を頂きました。

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上野:まず初めに安藤副社長のご経歴をお聞かせ頂けますか。

安藤副社長:2007年にコンドーテックに入るまでは、金融機関で銀行業務に10年、証券業務に10年、マネジメント業務に10年携わっていました。

上野:私が最初に貴社のお仕事させて頂いた当時から、安藤副社長の「成果を出すのは簡単だ」という言葉をお伺いしていて、とても印象に残っています。

安藤副社長:管理本部長の立場で何を自慢しているのって言われますが、10期以上連続増益を維持している上場企業は、日本に21社しかありません。そこにうちの会社は入っています。

上野:今年のマネジメント研修の冒頭でも、「コロナ禍という厳しい状況ではあるけれど、今期も何としてでも連続増益を達成したい」というお話を頂きました。研修の狙いは、「人と組織を動かし、成果を現実にしきるための知恵と覚悟を獲得すること」でしたが、安藤副社長が成果を達成するために、マネジャー時代には、どのようなことを大切にされてきたのでしょうか。

安藤副社長:部下が10人いたとしたら、まず10人のベクトルが同じであること。そして、それぞれのベクトルの長さは能力によって異なりますが、その人が持っている能力を最大限に発揮出来るようにしてあげること。そして、目標を追っているとき皆が夢中になり、仕事を面白くすること。これがマネジャーにとって大切だと考えています。この2つがマネジャーにとって大切と考えています。それが出来れば成果は必ず上がります。ベクトルが合っていないメンバーがいた時に、放置をするマネジャーが多いと思います。そのようなメンバーがいた場合、私は一人ひとりと丁寧に話をします。成果につながらない形式的な会議は一切しない。朝夕のスタンディングミーティングがベースです。金融機関の場合、同じ商品を売っているわけですから、違いがあるとすればスピードですかね。ミーティングで案件の相談があった場合はその場で結論を出します。

上野:なるほど。「マネジャー時代から目標値を下回ったことがない」という安藤副社長のマネジメントにおける秘訣やエピソードもお聞きしたいのですが。

安藤副社長:私の場合、マネジャーがその拠点の最強のプレイヤーであるというのは意識していました。例えば、立場が上がれば上がるほど、何か勘違いして主要顧客を訪問しないマネジャーが多いですが、私は全ての顧客を1人で訪問していました。もちろん担当の部下はいますが、上場企業でもアポイントを取らずにアトランダムに訪問していました。今思えばとんでもないことですよね。

上野:部下の方では入手が難しい情報を、効率的に入手するためのアプローチということでしょうか。そして、顧客の情報をご自身で把握されているからこそできる即断即決だったのですね。ちなみに、安藤副社長ご自身が影響を受けた人や、尊敬する人はいらっしゃるのでしょうか。

安藤副社長:全くいないです。一切ない。そういう意味では前山氏ぐらいかな。おぉ変わっているなと思ったのは(笑)。普通にやれば成果は出ると思うんだけどね。

上野:すごい…。普通というのがなかなか難しいのですが、成果を出すのは簡単、イコール「シンプル」だとおっしゃるハイパフォーマーの方は多いですね。

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【HYAKUNEN TIPS】
マネジメントは、人を通して成果を出すプロセスです。ですから、①成果を出すプロセスを見極めること、②人の力を引き出し、人を動かすこと、の2つが必要です。これらを実行するためにはさまざまなスキルが必要ですが、あまり意識されていないことで「無駄を省きフォーカスを定める」ということも重要です。マネジメントは古くから、「断片的」で「雑多」な業務が「並行的」に押し寄せてくる行為です。たとえば、会議資料を作成している間に電話がかかってきたり、そうかと思えば、部下がちょっといいですか?と相談にきたりして資料作成がなかなか進まない。そうしている間に一日が終わってしまう・・・。そんな経験がマネジャーなら誰しもあるはずです。時間や人手などリソースはいつも限られています。ですから、成果につながらない作業や時間は徹底して排除すること、そして成果につながる急所にリソースを投じることが、非常に重要になります。無駄な会議はせずスタンディングミーティングで即断即決すること、アポなしの顧客訪問も実際にアポイントメントを調整する作業は意外に手間や時間がかかるものですから、それらを排除すること。成果につながるか否かに執着し、リソースの使い方を見極める姿勢と実行力は、非常に参考になると思います。
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上野:安藤副社長が思う貴社のマネジャーの特徴や、期待されていることはどのようなことでしょうか。

安藤副社長:この会社は地味なところもあるけれど、正直で粘り強い人材が揃っていると思います。見栄を張るとか、虚勢を張るとか、そういう人はいません。着実によくやっているなという人材が多いです。但し、マネジャーがマネジメントするという本質的意味を勘違いしている者もいますが。

上野:求めているマネジャー像はどのようなものでしょうか。

安藤副社長:どんな人でも求めています。一概にこのような人物というのはありません。社員が目標に向かってワクワクドキドキし、仕事を面白くさせるアプローチは色々あると思います。私も、部下の個性によっては違うキャラを演じたことはあります。

上野:確かにそうですね。ご自身が成功したスタイルを、マネジャーにコピーしようとする経営者の方もおられますが、それぞれに文脈や得手不得手も異なり、成果につながるスタイルは異なります。マネジメント研修でも、「マネジメントの自分なりの型(マイ・セオリー)を見つけること」をテーマとさせて頂きました。

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第1部は、安藤副社長が成果を生み出し続ける秘訣について伺いました。

第2部では、HYAKUNENに研修の依頼を頂いたきっかけや、研修受講後の受講生の変化について伺っています。

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