内容:知見と事例

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    2020.10
    メンバーK【ブラック企業と私 Vol. 3】

4コ目のブラック企業-また入ってしまった-

また入社していたのだ、ブラック企業に。
この会社では、コロナの影響を受け人員整理としてすぐに私に白羽の矢があたり、1年ほどで辞めざるをえなくなる。

なかなかエキサイティングな1年だった。
本部が関東にあり、関西には支社がなかったので、自宅から直行直帰の営業が出来る、というところに惹かれた。
会社に毎日行って、毎日同じメンバーと顔を合わせる、ということに心底うんざりしていたのだ。

入社して、社内研修を1カ月、その次の月からは営業メンバー1人1人と一週間ずつ同行させて頂き、その後ひとり立ちというスケジュールだった。

「なーんでこんな会社入っちゃったの。」だいたい同行していると、この質問をされた。
「そのうち気付くよ、おかしさに。」とも言われた。
やっぱりブラック企業の沼はどこにでもあって、はまり込んでいる人たちはたくさんいるのだ、この世界に。

「まだ他にもあるでしょ。」とも先輩達に言われた。
何も始まってもいないのに、何かを諦めるように促されているみたいだった。

たしかに、知れば知るほどぞっとすることばかり続いた。
お客さん達は皆いい人達ばかりだったけど、やっぱり特殊な業界だったなと今でも思う。
A社の営業マンがB社に行き、その後C社、D社、そして今はE社、もしくは業界内で独立と、同じ業界内をうろつく人が半端なく多いのだ。

そしてまた、そういう業界あるあるなのかも知れないけれど、上司がとにかくやっかいなのだ。
B社にいた時に顧客Aともめたから、顧客Aとの取引不可。
C社にいた時に仲が悪い同僚が独立したので、顧客となりえるそのお店とは取引不可、みたいなことが永遠に続くのだ。

そして、そういったお店の売上を取りに行け、とその当人である上司から命令がくる。
更に上司は、何もなかったみたいに、「顧客Aはこうゆうことが好きだから、こうしてあげれば?」みたいにアドバイスしてくるが、実際に私が顧客Aと折衝すると、「お前の上司はあいつだろ?無理無理、取引しない。」と言われるような始末。その通り報告を上げることなんて出来ない…。

そうゆうことねぇと思いながら、でもまぁ私は私なりに、味方を少しずつ増やしていくしかないな。
そう思っていた矢先にコロナになった。
訪問は出来なくなった。
今までの営業はどうやって管理していたんだと思うほど顧客データがずさんだったので、その間はコツコツと顧客データを作成したりしていた。

給料が少しカットされる、ボーナスも少しカットされる、というような話が社長からあった。
まぁまぁ、仕方がないよな、と思っていた。
そんなある日ぽつんと謎のミーティングが予定に入ってきた。
人事と上司と私。
上司は私に対して何も言わない。
これはやばいぞ、と思いながら、ミーティングに臨んだ。

やはり白羽の矢が当たっていた。
人員整理をするので、退職してほしいということだった。

そもそも入社した時は、4年かけて取得する資格のサポートをするよと言われていたのに、1年未満でこんなことになって、私には全く何も身につかなかった。
そんなことを訴えて、抵抗したけれど、無理だった。

私はこの時の上司はわりと好きな人だったのだけれど、社長はあまり好きではなかった。
社長とは退職するまで一言も話すことはなかった。
一度営業で同行して頂いたことがあったが、始終目が笑っていなかった。
何処にでも同行するから、と言っていて、あらかじめスケジュールを送っていたのにも関わらず、明らかに苦手な顧客の前では嫌な顔をしていた。後から、「ああゆう先はKさん1人で行くべきだよ。」と怒られた。
色んなコネクションがあるはずなのに、私の為には何一つそのコネクションをつかってくれなかった。それなのに自慢ばかりされた。

その時にしたカジュアル面談で、「何か質問ある?」と言われたので、「アメリカ本社は、この日本支社のことをどこまで守ってくれるのでしょうか。今は日本での売上のサポートに興味があるみたいですが、興味がなくなった途端手のひら返されるのではと思うのですが…。」と質問した。
「俺のいる間は大丈夫だよ。」と少し目をそらして答えていた。

全く大丈夫じゃなかった。
アメリカ本社からの指示の人員整理だった。

本当の答えは、「俺のいる間は「俺は」大丈夫だよ。」だったのかも知れない。自分の任期で自分の価値を上げることにしか興味がない社長だった。
こんな会話をしたことですら、彼は彼のスピードで生きていて気にしてなんかいないと思う。

そしてこれから-ブラックの沼で-

ブラック企業と私、どう締めくくろうか。
そして今HYAKUNENという沼にはまった私はどうなるのか。

「ブラック企業についてブログ書いてみる?」
いつものヘラっとした笑顔で前山に提案された私が実際これまでこのブログを書いてみて思ったことは、多分私はいくら歳を重ねてもなかなか地に足がつかないし、大きな波がざぶんざぶんと来るような状況でお仕事することがそこまで嫌いじゃないということ。

何で営業のお仕事が好きなのかとよく聞かれる。
「大変じゃない、女の子なのに。」お決まりパターンで言われる。
でも、大変じゃない方が私にとっては大変なのだ。

誰かに言われた通りに何かをする。
びっくりするようなことが日々起こらない、なんて私の欲しい毎日じゃない。
ありえないことをしていたなぁと後で思い返して笑える。
変な度胸がついてくる。
何か嫌な波が来ても、周りの味方を思い出してなんとかその場をしのぐ。
そしてまだまだ会ったことのないような、たくさんの人との出会いもあるのが営業で、不思議すぎる興味深い人だって、話すだけで涙が出てくる人間何周目かの人にだってまだまだ会いたい。
もっともっと難しい局面が出てきても、人に頼み込んだり、そこはなんとかと何度も挑戦していたい。
そんな日々が結局好きなんだと思う。

自分で書いていて末恐ろしいのだけれど、私は多分ホワイト企業に行きたいわけじゃない。
泥臭いことなんてまだまだやっていい。
その時には美味しいごはんやご褒美や大好きな味方が必要だけれど。

ブラックの沼で、私はどう生きていこう。
沼を大量の水で薄める?いっそ埋め立ててしまう?
それとも誰かの手やボートを借りる?そもそも体幹を鍛えるべきだろうか。
もう、泥んこになってしまったらいいのか。
HYAKUNENの人達は今日も泥んこになって光っている。

また沼から笑い声が聞こえた。
どこまででも黒光りしてしまえ。

<完>

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あとがき―HYAKUNENと私―

「ブラック企業と私」を読んで頂き誠にありがとうございました。
少し、HYAKUNENと私の関係についてあとがきとして書かせて頂きます。

私には4個目のブラック企業を会社都合で辞めるまで、ありがたいことに3カ月ほど自由な期間がありました。

その時に色々な人に転職の相談をしてみよう!と思い友人や、友人の知り合い、薄いつながりの人にも連絡を取ってみました。その中に前山さんも入っていました。

実はというと、3社目のブラック企業で私はHYAKUNENのセミナーを受けたことがあります。営業部員全員を集めて行うセミナーで、全部で4日間か6日間かくらいのもの。その後もそのまま継続かと思いきや、とある事情で打ち切りになってしまったのですが。(気になる方は前山まで笑。)

当時既にチケットを取ったフェスとセミナーの日にちがかぶってしまい、随分と文句を言って泣きながらチケットを転売したのを覚えていますし、そこはまだ根に持ってはいますが、その時職場の人達を信じることなんて全くしていなかった私に全力で哀れみの表情を見せてくれる人達がHYAKUNENの人達でした。
そして、普段私が全く気にしていなかった、職場の人達がどういう想いで日々仕事をしているかや、私が知らなかった後輩たちの別の顔を見せてくれたのもHYAKUNENのセミナーでした。
背負うものはその分重くなりましたが、心はいつでも軽やかになったことを記憶しています。

結局この会社も私は去ることになるのですが、「困ったことがあれば、連絡してきてね。」そう言われたことを私は覚えていました。
「困ったら連絡してねって言ってくれていたし、私、絶賛困ってるナウ。とりあえず連絡取ってみよう。」そう思ってメールを送ってみました。
すると、白髪が増えた前山さんの写真付きメールが返ってきて、久しぶりにお会い出来ることに。

久しぶりに会った前山さんと上野さんは、あの時から変わらず、ニコニコしていて、ちゃんと話を聞いてくれて、おまじないみたいな言葉を言ってくれる、ずっと会いたかった人達でした。

そして、話を聞くと新しく会社をつくったと。クレイジーだなぁと思いました。HYAKUNENのお話を聞いているだけでも、この人達は寝ていないと分かるレベルなのにもう1つの会社…。クレイジーじゃないと生きていけない人達だ。ハードすぎるのでは…。と。

その日から少しずつお手伝いをしにHYAKUNENの事務所に通うようになりました。
そして、「いやさぁ、営業足りないんだよね。」
営業は好きだけれど、傷付くことが多いから今更だけどもう辞めようかと思っていた私に前山さんの言葉が降ってきました。捨てる神あれば拾う神あり…。

びっくりしたけれど、前に受けたセミナーでHYAKUNENは普通の会社じゃないことをなんとなく分かっていたのと、前山さんも上野さんも大好きなので、どこまで自分に出来るか分からないけれど、「やります。お願いします。」と答えて、私は今日HYAKUNENのメンバーとして日々色々なお仕事をさせてもらっています。
それがHYAKUNENと私のありがたいご縁のお話です。

そして、あと1つだけ。転職の相談をしていた時に、
「好きなことをやればいいんじゃない?」
「好きにするといいよ。」
みんな口を揃えるようにそんな風に言ってくれました。

母親に「みんな好きなことすれば?って言ってくるんだけど…」と相談すると、「あんたが好きなことしてなかったことある?」と目を丸くされました。
自らブラックの沼にはまりに行く娘を、あの子は好きなことをしていると解釈しているのかと思うと、どれだけ野蛮に育てたのか…。

そう、私はみんなの言う「好きなことをする」がピンとこずにいたのですが、「好きなことをする」の一部には、「好きな人の傍にいる」こともあるな、とは最近になって思っています。
一社目の大好きな部長と一緒に働いている時はいつでも無敵でご機嫌で、二社目で大好きだった店長は私の良い所を育ててくれた大切な人で今でも仲良くしています。
そして三社目で面白いコンサルをする人達だな、好きだな、と思っていた前山さんと上野さんにはまたここでこうやって一緒にお仕事が出来るようになりました。

なので、今ここで好きな人の傍にいて好きなことをしようとしている。
たまたまブラックでさらには黒光りしているブラック企業なのかもしれないけれど、メンバーの皆は今日もこの黒光り具合を楽しそうに愛おしそうに自慢していて、そんな人達を見ていると、これ以上に楽しいことはないんじゃないかなと思います。

この間も、
前山「今日は水曜日やんな?」
上野「今日は木曜日です。」
K「いや、今日は金曜日です。」
前山「うわ、ほんまや、俺のiPhoneが金曜日って言ってる!」という寸劇が行われたところ。
まったくのHYAKUNEN時間が超特急で流れていっています。
続きはまた、お話出来る時まで。

長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。

HYAKUNEN
アソシエイトK

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