皆さま、こんにちは。今年の講演会「HYAKUNEN FORUM 2019」で講師をお務めいただく水野和敏さんにお会いしました。

水野さんは、元日産自動車GT-Rプロジェクト総責任者です。P10プリメーラやR32スカイラインの車両パッケージ提案や開発の後、90年代には世界最年少で日産ワークスチームのレース監督兼チーフエンジニアとして活動。出場レースは全てチャンピオンを獲得し、特に92年はデイトナ24時間での優勝を始め、全戦全勝という偉業を果たしました。開発部門に戻った後は、スカイラインやフェアレディZを生まれかえらせた「ミスターGT-R」と呼ばれるカリスマエンジニアです。日産を定年退社後は書籍や雑誌の執筆等で活動している他、現在は、台湾・HAITEC社でLUXGENブランド車の開発担当上級副社長も務めておられます。

今回の講演では、水野さんが「人、モノ、金、時間」という資源が全て半分、さらに開発担当者の8割は中途採用者という限られた中にあっても、世界でトップブランドとして価値あるものを創り出すにはどういう考え方が必要なのか、価値を生む本質とは何かについて、ご自身の実践と実現からのお話をしていただきます。

水野さんのお話からは、人や組織にどのように進化や変化を生み出すのか、そのために必要な組織のマネジメントとはどのような考え方なのかなど、多くの示唆に富む内容を学んでいただけると思います。講演会は8月23日(金)に開催します。定員120名ですので、ぜひ、すぐにお申し込みください。
<お申込み> メール(contact@hyakunen.com)または こちら のpdfファイルの申込書をFAX(06-6926-4173)でお送り下さい。

本質を見抜き、感動への感性を磨く

【お客に喜んでもらいたい・・・そのために本気になる】

「他の商品をベンチマークして、作り替えることはクリエイティブでも何でもない」

水野さんにお会いして、最初に伺った言葉です。どういうことでしょうか。

世の中にない新しいクリエイティブな商品・サービスを創り出そうとするとき、その商品は「世の中にない」わけなので、「創りだす」ことが必要となります。一方、ベンチマークができる商品やサービスがあるとすれば、それは、既に「世の中にある」商品やサービスです。既に「世の中にある」ものとベンチマークすることは、既に誰かが考えて現実にしたものと比較すること。つまり、過去にやった人と同じスケールで同じことをやり、本質的には「世の中にない」というところから離れてしまうということです。

【買いたいと思う”こころ”を創る】

どのような商品・サービスも、最終的にはお客さんが買うかどうかです。お客さんが買うということは、お客さんがその商品・サービスを「欲しい」「買いたい」と思うこと。水野さんは「買いたいと思うお客さんの〝こころ〟を創らなければならない」と話します。

水野さんは「本気でお客に喜んでもらいたいから本質を見抜くことが必要になる。お客さんの喜びとは、お客さんが感動するこころ。その感動への感性が必要になる」と強調した上で、「だから、経営者は常に本質を見抜くことが大事」と語りました。

実際にお会いした水野さんは、終始笑顔ながらも、お客さんにどう喜んでもらうことが本当の仕事なのかという話になると、鋭いまなざしと真剣な表情で語る姿が印象的でした。講演では、お客さんの〝こころ〟を創ることに加え、リーダーとは何か、マネジメントとは何かについても、これまでの豊富な経験を含めてお話しいただけると思います。ぜひ、ご参加いただき、水野さんの講演から多くの洞察と示唆を受け取っていただければと思います。

水野和敏氏プロフィール

元日産自動車のエンジニア。日産自動車入社後、新規パッケージ提案と新型車開発や日産ワークスでのレース活動、そしてR35GT-R総責任者を歴任。日産自動車を定年退社後は書籍や雑誌執筆活動と併せ、台湾・HAITEC社LUXGEN車の開発担当上級副社長と日本のHAITEC Japan(株)の代表取締役を務める。