皆さま、こんにちは。今年の講演会「HYAKUNEN FORUM 2019」で講師をお務めいただく高野誠鮮さんにお会いしました。

高野さんは、北陸・石川県羽咋市を過疎から救うため、次々に工夫・行動を起こし、ついには「ローマ法王に地元産の米を食べてもらう」という奇跡を起こした元公務員です。高野さんの著書はドラマ化され、現在は、総務省の地域力創造アドバイザーとして、全国各地で同様に過疎に悩む地域の支援に取り組んでおられます。

今回の講演では、高野さんが役所という組織の中でどのように新しいことに挑戦し、最初は猛反対する人たちをもどう巻き込んで奇跡を起こしたのか、その行動力が生んだ数々のエピソードとともにお話しいただきます。

高野さんのお話からは、組織や現状の変革、あるいは物事を成し遂げるために必要なことなどを多く学んでいただけるのではないかと思います。講演会は8月23日(金)に開催します。定員120名ですので、ぜひ、すぐにお申し込みください。
<お申込み> メール(contact@hyakunen.com)または こちら のpdfファイルの申込書をFAX(06-6926-4173)でお送り下さい。

思想が組織を超えなくなる

【諦めと失敗に対する恐れのまん延】

「どうせやってもうまくいかない」「失敗したらどうするんだ」

高野さんが公務員として、地元・羽咋の過疎対策をなんとかしたいと考え、どのように提案しても、「決裁」というプロセスの中で上司からこう言われ、提案の実現に向けた後押しは得られなかったといいます。また、地域振興の取り組みに対して、地元の人からの猛反対も数多くあったということです。

【チャレンジを支えた上司の言葉】

そうした中、異動先の部署で出会ったある上司の言葉が、高野さんの持ち前の行動力を「やる気」から「本気」に変えさせることになったのでした。

「犯罪以外なら、俺が全部責任を取る」

高野さんは「役所で仕事をした中で、一番うれしい言葉だった。あの言葉があったから〝役所〟という組織の枠を超えることができた」と振り返ります。農産物で地元の農家が稼げる仕組みを作るため、農産物の直売所を事業化し、地元産のコメをブランド化して、ローマ法王に献上して食べてもらったり、国内外で市場相場をはるかに上回る価格で販売するようにしたり、高野さんは次々と行動を起こして、現実を変えていきました。当初は大ゲンカした地元JAの組合長も、最初は「顔を見せるな」と怒られたものの、成果が現実になって2年たつころには「高野の言うことは信じる」と最大の支援者になってもらったということです。

【失敗は行動したことの証】

そんな高野さんは自らのチャレンジを「失敗ばかりだった」と振り返ります。しかし、失敗するからこそ、そこから次の行動への学びを得て「うまくいくまでやればいい。決してあきらめず成功するまでやり続ける」と考え、ついに地元・羽咋を限界集落から浮上させるに至ったのでした。

高野さんはこう語ります。「自分より大きなもののために利他になって生きると、動けば動くほどエネルギーが入ってくる。自分の外にベクトルを向けていると必ず天佑が来る。一方、ダメになる組織は、管理ばかりになり、思想が組織を超えなくなる。人も組織もどんどん動かさないと痩せるばかりになるのではないでしょうか」

実際にお会いした高野さんは、とてもエネルギッシュな語り口で、図抜けた行動力が生む数々のエピソードに引き込まれる思いになります。そんな中、人や組織に対する深い洞察を持っていらっしゃることも伝わってきました。ぜひ、講演会に参加いただき、高野さんのお話から、人と組織にどのように関わっていけばいいかを探求しつつ、高野さんからエネルギーを分けていただければと思います。

高野誠鮮氏プロフィール

元石川県羽咋市職員。地元米をローマ法王に献上する、UFOで町おこしをする、若い移住者を増やす、農家直営の直売所を開くなど、様々な知恵と行動で村を蘇らせた。立正大学客員教授。